デザインされた不便
みなさんこんにちわ!
つぼいさとしです。
先日とある経営者さんとお話しする機会がありまして、
個人的にとてもタメになる話があったので共有させていただきたい思います!
#ほえ〜。世の中って奥深いってなりました
それではいきます!
▼デザインされた不便
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みなさんは『不便益(ふべんえき)』って言葉をご存知ですか?
意味は言葉のまんまで、不便によって生まれる利益です。
ちょっと意味はわかるけど想像し辛いですよね。
ただこれを理解すると、世の中の少しイラッとする不便にも理由があって、
まんまと心理的に踊らされてたってことがわかるかもしれません。
具体例とともにこの後言及させていただきます!
▼不便益の実例
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不便益を理解する際、結構いろんな記事で例として上げられていたのが富士登山です。
みなさん思いそうで思わないかと思いますが、
正直、今の技術で富士山の山頂行きエレベータ作って麓から直通にすれば、
めっちゃ楽ですし、登山者の危険も少なくすむと思いませんか?笑
でもそれは違う!ってみんななりますよね?これはなんででしょう?
答えは求められている価値が違うからです。
’苦労の末に登った達成感’
この頑張ったすっごっ!という意味に対して、みんなは価値を感じているんです。
決して、ここを改善してもっと楽にしたいといったような、
機能的な価値に重きを置いてないんです。
#紙を早く正確に切るために、効率を求めてハサミを開発したみたいなこと
意味に価値観を置いているからこそ、
富士登山はあえて不便をそのまま残しているわけですね。
▼様々なところでこの理論が実装されている
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富士山の話をなんとなく理解した後に、この実例を見て私は衝撃でした。
あの天下のディズニーですよ。
みなさん思ったことはありませんか?
あの規模のテーマパークにしては、入り口小さくないですか?w
もっと広くとれるのは見てわかるし、毎回入口で人の密集によってつっかえるし、
まずここを改善してよ!って私は思ってました。
もう勘の言い方は察しますよね。
そう、これもわざとです。
あえて入口、入園までの最初の導線に不便をデザインすることで、
パークに入った瞬間の満足感を最大限まで引き出してるんです!
確かに!!!入った瞬間めっちゃワクワクしますよね、、、
#ここでは、ワクワクの価値観は違うみたいな意見はどこかに置いてください
これを知って、目から鱗とはこの事かと思いましたよ。
あれほどエンターテイメントに長けた企業がなんで改善しないんだ、、
なんて思ってたのに、
そりゃあ優秀な方々がそんな事見てみぬフリするわけないですよね、、
あの入口にも、ゲストを楽しませるための工夫、意味があったわけです。
▼まとめ
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不便益という考え方を理解すると、結構これもそうじゃん!ってなって面白いです。
スポーツでいうと、野球のメジャーリーグが過度のシフトを禁止したじゃないですか。
打球を特定の方向に打ってしまう癖のあるバッターに対して、
その方向に守備の人何人も置くみたいな。
あれも便利ではありますが、それやっちゃうと本来ヒットの当たりもアウトになりまくりで面白くねーじゃん!っていうのが理由の一つで、
あえてそこは不便のままにした方が面白い実例だと思います。
何か不便を感じた時、この不便益の観点から考えてみると、
日常生活の中でたくさんの発見があって楽しくなるかもしれませんね!
全ての事に意味がある。
日々勉強です。
それではまた!
▼本を出版しています。レビューなど書いてくださると泣いて喜びます。